映画「SOMEWHERE」感想(ネタバレあり)
言葉での説明が少ないのに、悲しいくらい主人公ジョニー(スティーブン・ドーフ)の孤独感と娘への愛情が伝わってくる映画でした。
娘のクレオ役は子役時代のエル・ファニングちゃんです。もう出てくるシーンがいちいち可愛すぎて天使。親子の何気ないやりとりが優しい。ベッドでテレビ見ながらジェラート食べるとこ好き。
注目されることも憧れられることも窮屈でプレッシャーで全然幸せそうに見えない主人公。愛人連れ込んでる間はそんなことも一時的に忘れられるし、寂しい気持ちも埋められる。超高級ホテルのスイートで至れり尽くせりよりも長期滞在しているホテルで特別扱いを受けないほうがよっぽど気が楽な大スター。
ジョニーの母も名が知れてる人のようだけど関係はうまくいっていないようで、そこもまた主人公の孤独感の背景を想像させます。
もう帰る場所がないんじゃないかって不安でクレオが車の中で泣いてもジョニーは不器用だから言葉で表すのは苦手で、少しでも一緒にいる時間を長くしようとラスベガス(でもラスベガス。もっと子どもに向いた選択肢はあったように思うけど、これも不器用さのひとつかな)に行ってカジノで遊んで、娘に聞こえないくらいの騒音の中でだけ傍にいれなくてごめんと言えるところがもう…不器用で臆病なのよ、でも憎めないのよこれが。
クレオを愛してるからこそ自堕落な生活の背景にある自分を空っぽと思う気持ちがよけいに浮き彫りになって、気持ちが寂しさや虚しさでぐちゃぐちゃになるけど前妻は来ないし、でもそこを一人で耐えて変わる決心をしたジョニーは強い。最後のシーンは決意の象徴かな。これからクレオと住む家見つけて自分の課題とも向き合いながら一生懸命生きていくのかなと思わせるようなラスト。
クレオも11歳の子にしては大人びてて、あんなに綺麗にエッグベネディクトも作れて、多分母親も精神的に脆い人だから早く大人にならざるを得なかったのかなとなんとなく想像しました。今後のジョニーとの生活の中で、クレオの寂しさも癒されていくといいな。
一見、何気ないシーンが長回しで映されることが多いけど、石膏で塗り固められて放置されるシーンとかはあんなに大スターなのにポツンと一人ぼっちな感じがあってよく雰囲気出てた。
2020/11/22 大阪/『BL Coordinate』 サークル参加
※追記→(このイベントは今年は中止になりました。作品は完成させて世に出したいので、コロナ流行が落ち着いてまた開催されたら出す予定です)
11/22に大阪である『BL Coordinate』 (創作BLオンリーイベント)に申し込みました。同人の世界にどっぷり浸かって早十数年経ちましたが、生まれて初めてのサークル参加・生まれて初めての本作りです。
コロナで開催がどうなるかわからないけど、外出自粛で家にいる今はゆっくりと書きたい話を形にするチャンスかもなぁと思ったのもあって申し込みました。申し込み順400番までは無抽選で確定のようなので、どうやらスペースがいただけるのは確定のようです。やったね。
予定は未定だけど、ホストものの小説本です。最強の人たらしなスパダリ年上ホスト×過酷な環境を生き抜いてきたツンデレ年下ホストの予定。
サークルカットは申し込みのために突貫工事で作ったけど、まだ修正期間があるのでまた飾り付けしたりしたいな。
イベントの公式サイトはこちら↓