星と雪と葡萄

しがない字書き。創作のお知らせだったり、ゲームや映画の感想だったり。感想は基本的にネタバレ書きます、ご注意ください。

Diner ダイナー 感想

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蜷川実花監督で藤原竜也主演とか映像美確約されてますやんということで見に行ってきました。

 

ネタバレありなのでご注意ください。

 

 

・全体的に

 個人的にはすごく好きな感じでした。ひたすら生死の狭間で狂った感じ+美しい感じなのかと思いきや、ロマンス要素も結構しっかり入っていて、心の距離的な意味で(物理的にもボンベロは基本的にカナコに近いけど)くっつくかくっつかないかくらいの距離をニヤニヤしながら見れるカプ厨の私にはものすごくヒットしました。

 全体を通して映像の極彩色も見ていて全然飽きるこがなかったです。

 

・美麗なキャスティング

 世の人々の性癖をほぼほぼ外さずに突いてくるようなこだわりを勝手に感じます。このボンベロとスキンを一回見てしまったらもう藤原竜也さんと窪田正孝さん以外に考えられないよなぁ…そして私は原作は未読なんですが、マテバさんが速攻で死んだのは残念でした。真矢ミキさんは一貫して男装の麗人でかっこよかった。

 あと、20代後半の本郷奏多さんという認識で見ると、子どもの見た目のキッドは役の印象も相まって奇妙で不気味なんですが、それがまたいい。一番とんでもねーサイコ。

 

・アクションかと思いきや実はラブコメ要素も?

「おまえは扱いづらい!」

 そうですよねわかるよわかるよ、なんか気になるぞっていう異変って最初はこういう言葉に置き換えられがちだよねわかるわかる。と頷きながら見ていました。誰目線だ。
 ボンベロとカナコは端的に言えば古今東西の最強ツンデレ×平凡女子ですが、カナコがだいぶ成長して終わって一度独り立ちするところがさらに素敵でしたね。ただ、急にメキシコ行きを思い立ったり、そのために絶対に怪しい日給30万のバイトに手を出したりと、カナコも殺し屋に囲まれた中では常識人だけど、元々そこまで平凡な子ではなかったからダイナーで働けたところもあるのかもしれないなーとか考えていた。歴代のウエイトレスの子たちも絶対堅気じゃないもんね。

 多分出会ってから別れまでの期間は1週間ちょいなんですが、その中でも信頼関係できてるところがいい。

 あと、菊千代をニコニコ撫でてるところをカナコに見られてボンベロが真顔になって沈黙になるところ、こっちまで最強に気まずくて笑えました。

 それからみんな思ったと思うんだけど、ウエイトレスのあの制服は誰の好みなんですか?デルモニコですか?ボンベロですか??????

 

・ラスト

 これはね、ボンベロと菊千代生きてる説を推したい。

 

 

全体的に好きな映画だったから、もう一回くらい観に行こうかな。